後継機よりスマートグラスに注目
軽量・低価格の「Vision Air」は、開発凍結または中止の見方が強まりました。Appleの開発リソースは、2027年後半を目指すAIスマートグラスへ移っていると報じられています。次期Vision Proをテストしているという説明もありますが、現在のロードマップに後継機はないという見方と競合しています。
Vision Airは進行中の製品として見ない
以前は、より軽く安いVision Airが次の展開として期待されていました。しかし、低価格XR向けパネル計画の終了と開発凍結説が出ており、進行中の製品として扱える状態ではありません。
現時点では、Vision Pro型の後継機より、カメラ、Siri、Visual Intelligenceを使う軽量グラスの方が近い計画と見られています。
M5更新はすでに現行モデルで実施済み
チップについては、M5世代への更新説というより、すでにM5搭載モデルが現行品です。Appleは、M5によってApple Vision Proの処理性能、グラフィックス、AI処理、表示まわりを強化しています。
AppleはM5モデルで、最大120Hzのリフレッシュレート、M2モデル比で10%多いピクセルレンダリング、最大3時間のビデオ再生などを案内しています。デュアルニットバンドによる装着感の改善も、M5モデルの大きな変更点です。
高性能ヘッドセット路線はすぐには進みにくい
次期Vision Proが存在するとしても、早くて2028年後半から2029年という見方があります。一方で、後継機をテストしているという情報と、現ロードマップに後継機はないという情報が競合しており、時期はまだ読めません。
しばらくは、2025年10月に登場したM5モデルが現行の中心になりそうです。毎年のように新型が出るiPhoneやApple Watchとは違い、更新周期の長い製品として見るべきです。
スマートグラスはVisual Intelligenceが軸になりそう
スマートグラス側では、カメラとSiri、Visual Intelligenceの組み合わせが重要になりそうです。MacRumorsは、Bloombergの情報として、AppleのAIウェアラブルではVisual Intelligenceが中心的な役割を持つ可能性を伝えています。
Visual Intelligenceは、カメラで見ている場所や物、文字を認識し、検索、要約、翻訳、読み上げなどにつなげる機能です。これがグラスに入れば、iPhoneを取り出さずに、目の前のものについてSiriに質問する使い方が見えてきます。
9to5Macも、AppleがMeta Ray-Banに近いカメラ搭載スマートグラスを計画していると伝えています。初期モデルは、視界に本格的なAR表示を重ねる製品というより、カメラ、音声、AIを組み合わせる軽量ウェアラブルになる見方です。
ラインアップは高性能路線か軽量路線か
高性能ヘッドセットでは、価格、重さ、装着時間を改善しながら、画質やMac連携をどこまで維持できるかが課題です。ただし、軽量・低価格版が近く発売されるという前提は崩れています。
それより近い計画として見られているのが、表示を持たず、カメラ、Siri、Visual Intelligence、iPhone連携を重視するスマートグラスです。
今後の焦点は、Vision Pro型の後継機をいつ再開するかより、日常で使える軽量グラスを先に製品化できるかへ移っています。
買い時は用途が明確な人向け
現行のM5 Apple Vision Proは、用途が明確な人には魅力があります。Macを巨大な仮想ディスプレイで使いたい人、3D映画や空間ビデオを重視する人、医療、設計、教育、開発などの仕事用途がある人には、ほかのApple製品では代わりにくい体験があります。
近い将来の軽量・低価格版は不透明です。仕事、Macの仮想ディスプレイ、空間映像など明確な用途があるなら、未定の後継機を待つより現行M5モデルを基準に判断する方が現実的です。
新カテゴリを試したい程度なら、まずApple Storeでデモを受けてから判断することをおすすめします。