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iOS 27、旧機種は何が変わる? | AI以外の新機能

iOS 27、旧機種は何が変わる? | AI以外の新機能

先日のWWDC26で発表されたiOS 27。その発表内容の多くは新しいApple Intelligenceに関連する内容であり、実際それが注目を集めたのは間違いない。では、その進化はAIだけなのか。結論から言えば、そうではない。この記事では、AIに関連しない新機能を整理する。

Apple Intelligenceが使えるモデル、使えないモデル

まずは大前提から。iOS 27はiOS 26に対応したすべてのモデルが継続してアップデートの対象となったが、その中でもApple Intelligenceが使えるモデルと使えないモデルに分類する。

Apple Intelligenceが使えるモデル

  • iPhone 15 Pro / Pro Max
  • iPhone 16ファミリー
  • iPhone 17ファミリー
  • iPhone Air

iOS 27には対応するが、Apple Intelligenceが使えないモデル

  • iPhone 11ファミリー
  • iPhone 12ファミリー
  • iPhone 13ファミリー
  • iPhone 14ファミリー
  • iPhone 15 / Plus
  • iPhone SE (第2、第3世代)

Liquid Glassの改善

iOS 26で導入された新しいデザイン言語「Liquid Glass」。半透明でガラス調のデザインがOS全体を通して実装され、統一感をもたらした一方で読みにくいという意見も出ていた。そこで、このiOS 27ではLiquid Glassの透明度がスライダで調整できるようになり、半透明でゴージャスな質感を楽しみたい人から、視認性を優先したい人まで個人に合わせてカスタマイズできるようになった。

Liquid Glassの透明度設定による差。

また、アプリアイコンにも新しくLiquid Glassのレイヤーが用意できるようになった。アイコンのスタイルを「クリア」や「カラー調整」にすると、特にこのガラスの屈折が各レイヤーで起こっている様子を楽しむことができる。全体を通して、Liquid Glassはより洗練された、といっていいだろう。

新しくLiquid Glassのレイヤーを持つようになったアイコン。

動作の高速化と検索性の向上

プラットフォーム全体にわたる機能強化によって、システムの処理がより速く、スムーズになった。具体的に、iPhoneやiPadにおいてはアプリ起動が最大30%、写真ライブラリの読み込みが最大70%、AirDrop転送が最大80%、iPadの外付けドライブとの接続が最大5倍と大幅な高速化がなされた。また、セルラー通信とWi-Fiネットワークとの切り替えがシームレスになり、どのWi-Fiにつなぐか、といったiPhoneの迷いが減る。

これは、OSの基盤部分の改善によるものだ。最適化されたCPUスケジューラなど、システム中核をすべての対応iPhoneにおいて改良したとしており、こうした基盤改善によって実現した進化だ。

さらに、Spotlight・写真・メールの検索体験が向上する。新しい検索インデックスにより、関連性の高い検索結果を適切にトップヒットに表示させることから探しているコンテンツを素早く見つけられるようになる。

iCloud共有アルバム

iCloud共有アルバムが改善された。AndroidやWindowsなど他社OSからでも、iCloud.comから共有アルバムに参加しやすくなり、さらにフル解像度の高画質共有に対応。そのアルバム内でも、フィルタによって写真を探しやすくなったり、リアクション機能で共有写真に反応できるようになったりと、より使いやすい機能へと進化をした。

Screenshot

このアップデートは、ユーザーのリクエストから生まれたものだと説明しており、要望の多かった機能が実装されたという形だ。

AirPodsとフィットネス

AirPodsにカスタムEQ (イコライザ)が設定できるようになった。低音・中音・高音の3つを持ち上げたり、下げたりと好みに応じて音を変えられるようになり、よりAirPodsが「音楽を楽しむデバイス」としての側面を強めた。

さらに、GymKit on iPhoneが登場し、iPhoneで対応カーディオ機器と接続できるようになった。そして、AirPods Pro 3は心拍数センサーを搭載していることから、iPhoneとAirPods Pro 3を対応ジム機器と接続できるようにもなった。そもそもGymKitに対応しているジム機器が少ないという問題はあるが、機能として増えたのは大きな進化だろう。

ランドスケープ表示の改善とiPhoneミラーリング

iPhoneでは、iPhone 6 Plusの発売以来一部のアプリにおいて横向きでも表示できるものが存在していたが、それが拡充された。ショートカット・リマインダー・ヘルスケア・フィットネスなど、15ほどのアプリが新規で対応したようであるほか、コンテンツ表示のみポッドキャストとミュージックの両アプリもStandByの「再生中」とは別に対応した。

この新しいランドスケープ表示では、iPadやMacよろしくサイドバーが導入された。このサイドバー表示により、ただ縦画面で表示している内容を横にするのではなく、他の大画面デバイスで操作するのと近い感覚で操作ができるようになった。

新しくiPhoneにもランドスケープ表示時はタブバーが表示される。

また、Dynamic Islandについても新たにランドスケープ表示に対応した。Dynamic Islandに常駐できるLive Activitiesが縦方向に伸びる形で表示され、デベロッパ向けには幅が使えない分この表示に合わせたものを用意するよう説明されている。なお、Dynamic Islandに対応しているのはiPhone 14 Pro以降、iPhone 15以降となる。

Mac上でiPhoneの画面を表示するiPhoneミラーリングに関しても、画面サイズが可変となった。従来はiPhoneの画面をそのまま表示する形だったが、これからはiPadアプリのようにサイズと比率を自由に設定できるようになる。前述のランドスケープ表示と併せて、iPhoneアプリの比率やサイズはかなり広まったと言えるだろう。

その他の進化点

子ども向けセーフティ機能の強化

この発表では、すべてのOSにわたって子ども向けのセーフティ機能が強化された。ただし、この分野に関しては変更点が多く、本記事の主題から独立しているため、別記事にて整理した

ヘルスケア

ヘルスケアアプリの周期記録において、周閉経期や閉経期をサポートする関連通知が送られるようになった。また、関連症状の記録や教育リソースとして関連情報を確認できるようになるなど、細かな改善点がある。

マップ

マップの3D航空写真表示である「Flyover」が改善した。空撮画像とAppleのVisual Intelligenceモデルを組み合わせることで、ガラスの反射や木の形状など細かいところまで見た目が向上したと説明されている。

AIモデルを使っているが、これに関しては各ユーザーの端末上で処理するのではなくAppleが処理したものを各デバイスで表示する機能と推察できるため、おそらくiOS 27に対応したすべてのモデルで使えることになるだろう。

ショートカット

Apple Intelligenceに対応したモデルでは、自然言語でショートカットをバイブコーディング的に設計できるようになった機能が大々的に紹介されていたが、旧モデルにも恩恵のあるアップデートがある。それが「ストレージ」だ。

このストレージ機能により、ショートカットが前回実行時の結果を把握できるようになり、次回以降の処理の際に回答の重複を避けるなど活用できるようになる。このストレージはiPhoneだけでなくiPadやMacなど同一Apple Accountに設定している端末全体で共有されるため、アイディア次第で活用の幅はかなり広そうだ。

ウォレット

ウォレットアプリでは、QRコードやバーコードを表示するパスをユーザーが自由に作成できるようになった。画像を撮って自動的に生成してくれるほか、一から自分で作ることもできる。日本ではAppleウォレットのパスに対応するサービスが少ない中で、ユーザーが自ら作りたければ作れる、という体制になったことは嬉しい進化だ。

また、デベロッパ向けにはPass Designerというツールが登場し、前述のパスをデベロッパが用意する場合にもより細かく、かつ簡単に作成できるようになったこともポイントだろう。

総括

このiOS 27の中で、Apple IntelligenceとSiri AIが注目を集めたのは間違いない。しかし、それらに対応しない機種でも十分に恩恵のあるアップデートは数多くある。決して「AI抜きでもメジャーアップデート級だ」とは言えないが、9月のアップデートによってより一層、すべてのiPhoneが便利になるだろう。

脚注

  • https://www.apple.com/os/ios/
  • https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2026/310/
  • https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2026/223/
  • https://www.macotakara.jp/category-54/entry-51262.html
  • https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2026/209/
  • https://developer.apple.com/wallet/whats-new/
  • https://www.macrumors.com/2026/06/08/ios-27-wallet-create-pass/
Nao

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