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ボイスメモではなく「メモ」アプリで録音をする理由

ボイスメモではなく「メモ」アプリで録音をする理由

iPhoneに標準で入っている「メモ」アプリで録音ができるのはご存知だろうか。録音をするなら「ボイスメモ」アプリ、という印象が強いかと思うが、結論から言うと「発言を書き起こす」用途においてはメモアプリの方が向いている。

iPhoneのメモアプリは録音もできる

iPhone標準のメモアプリは単にテキストでメモを書き起こすアプリや、手書きで文字やイラストを書くアプリとして認識している方が多いだろう。しかし、それにとどまらず「ボイスメモ」アプリと同様にオーディオを録音する機能が備わっているのだ。

メモアプリでは、新規メモを開くと自動的にキーボードが表示されテキストを打てるようになっているが、そのキーボードの上部にさまざまなツールのアイコンが並ぶ。その中にあるクリップ📎の添付マークを押すと、「オーディオを録音」というボタンが出現する。この画面はボイスメモアプリとおよそ共通しているもので、慣れた操作で録音を開始できる。

ボイスメモと文字起こし

Appleは、2024年のiOS 18からiPhone 12 / iPhone SE (第3世代) 以降のモデルに対して文字起こし機能を追加した。これはボイスメモアプリ・メモアプリの添付のいずれでも利用できる機能だ。前述の録音画面の右下にある吹き出しにクオーテーションマークのついたアイコンがその文字起こしだ。録音終了時に文字起こしをかけられるのはもちろん、録音中でもリアルタイムに文字起こしされる。そして、この文字起こしの動作自体はインターネット接続を必要としないオンデバイス完結なのも特徴で、プライバシーにも配慮した作りとなっている。

左下のボタンによりリアルタイム文字起こしを表示できる。

この書き起こし機能では、テキストから検索をかけたり、それにより該当部分から再生をしたりといったことができる。そのため、記録用に録った音声を全て聞く必要がなく、必要としている部分を素早く確認できる。この検索機能は中央のテキストが並んでいる箇所をスクロールした際に下部に出てくるほか、メモアプリなら左上の3点リーダーのメニュー内に「文字起こしを検索」というボタンが存在する。

Apple Intelligenceの活用

そして、iPhone 15 Pro / iPhone 16以降のApple Intelligenceに対応したiPhoneモデルでは、メモアプリではこの文字起こしを有効に活用することができる。

録音が終了したあと、この文字起こし画面を開くと上部に「要約」というボタンが出現する。そこを押すことでその録音中の文字が短く要約され、その内容を簡単に掴むことができるようになる。

また、左上の3点リーダーを押すと「メモに文字起こしを追加」というボタンが出現し、それによって録音中に起こされた文字が全て他のメモと同様にテキストとして編集可能な状態となる。これにより、作文ツールを利用することで箇条書きに整理したり、表にまとめたりとより詳細に文字起こしされた文章を活用することができる。さらに、「変更を説明」では日本語で方向性を伝えて成文したり、「作文」ではChatGPTを使って分量を増やすなどさまざまな利用の仕方が広がる。

文字起こしを追加することで、作文ツールをはじめ活用の幅が広がる。

ボイスメモで回し始めても問題なし

ここまでメモアプリで録音することの意義を説明したが、一方でボイスメモアプリにも利点は残る。具体的には、SpotlightやSiriによる録音開始のし易さや「スタジオ音声」などテキストではなく音自体を編集する機能だ。

これらの場合、ボイスメモで録音したものをメモに移動、正確に言えば複製をすることができる。録音を選択して3点リーダーから「共有」を選択すると、メモアプリを共有先として選択できる。もしできない場合は、アプリ一覧から「メモ」を探そう。そうしてメモアプリに録音が入ると、その録音ファイルのタイトルがメモの見出しとして設定された上で、録音ファイル自体はメモアプリから録音したものと同様に扱うことができる。これにより前述したようなApple Intelligenceを活用する機能が利用しやすくなったり、テキストとして他のメモと一元で管理ができるようになる。

総括

録音をするならボイスメモアプリ、という認識は多くの人が持っているものだと思う。もちろん今でも、音そのものを録る用途ではボイスメモが便利だ。一方で、録音に含まれる言葉をあとから読み返したり、検索したり、文章として整理したりする用途では「メモ」アプリが向いている。

録音から検索、要約から管理に至るまでをメモアプリ単体で扱えるのは、iPhone標準アプリとしてかなり強力だ。録音をただ残すだけでなく、あとから使える情報として扱いたいとき、メモアプリで録音する価値は充分にあるだろう。

脚注

Nao

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