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iPhone 17e & iPad Air (M4) 登場 | 成熟の新世代コンシューマー機

iPhone 17e & iPad Air (M4) 登場 | 成熟の新世代コンシューマー機

2026年、Appleは新しいiPhoneモデルとしてiPhone 17eを、新しいiPadモデルとしてiPad Air (M4)を発表した。この記事では、それぞれの前作との比較を中心に、今回の発表内容を確認する。

iPhone 17e

このモデルは前述したようにiPhone 16eの後継モデルであり、昨年秋に登場した「iPhone 17」ファミリーの一端を担うコンシューマモデルだ。その特徴から、Appleの公式サイトではiPhone 11や12など古いiPhoneとの比較を多く掲載しており、ライトユーザーに向けたモデルとポジショニングしているだろう。

新色「ソフトピンク」

今回はiPhone 16eでラインナップされていたホワイトとブラックという2つの定番色に加えて、「ソフトピンク」という可愛らしい色が追加されている。iPhone 13やiPhone 15のピンク色も彷彿とさせるもので、桜のような印象を与える。

左からiPhone 17e、iPhone 15、iPhone 13。

A19チップ

今回搭載されたチップはA19チップで、iPhone 17無印に搭載されているものと同じネーミングとなっている。もちろんその名の通り内容もほぼ同一であるが、一点GPUコアは5コアから4コアに減らされている。しかし、iPhone 16eでも1コア減らされていながらAAAタイトルのゲームを遊べるなど、充分な性能を発揮できることは間違いない。
さらに、A19チップからはGPUの各コアにNeural Acceleratorを搭載した。これにより、ローカルでのAI処理性能が大きく向上し、Apple Intelligenceの動作も全世代より高速化されたと説明している。このApple Intelligenceには対応しており、今後も更なる進化があることが予告されていることから、その際にも快適に動作できるのは購入の際の安心感にもつながるだろう。

C1Xモデム

先代のiPhone 16eは、自社開発モデム「C1」が搭載されたことが大きく話題となったが、この17eではその後継となる次世代モデム「C1X」を搭載した。自社開発のCシリーズは、Aチップ(またはMチップ)と緊密な連携をとることで省電力性能が高まることが特徴だ。さらに、このモデムはすでに秋のiPhone Airでも搭載されていたもので、C1と比べると実に2倍の性能を誇るとされている。
しかしながら、iPhone Airでは対応していたBand 11と21という2つの周波数帯はサポートされていない。特に後者のBand 21はNTTドコモが日本国内において重用しているもので、iPhone Airにおいては日本向けモデルのみに対応をするなどの措置が取られていたが、このiPhone 17eでは特にそのような対応が取られていない。もちろんNTTドコモの電波がそもそも届きにくいという致命的な欠点があるが。

また、秋に登場した他のiPhone 17ファミリーやiPhone Airに搭載されていた N1ワイヤレスチップは搭載されていない。これはAチップからワイヤレス部分を担うことで処理の効率化を図るものだが、今回の17eについては省かれている仕様だ。

MagSafe

昨年iPhone 16eが発表された際の弊誌速報記事において、筆者はMagSafe非対応でQi最速7.5W充電であることに強く「ダメ出し」をした。これがついに今度の17eで改善した。新たにMagSafeに対応した磁石が内蔵され、その充電速度は15Wと2倍に高速化した。

このMagSafeは標準規格であるQi2と互換性があるもので、汎用的なQi2充電器でも最高出力で充電することができる。これはiPhone 12から15までと同じスペックであり、最新のiPhone 17に搭載されている25Wと比べると劣るが、十分に実用的な速度が出せると言えよう。

iPhone 17eの発売に合わせて、純正ケースにもMagSafe対応のものが登場した。

Appleは磁力固定による高速充電の規格(便宜上以下MagSafe)を先導してきた立場であり、そのApple自身が非対応機種を作ることに対する疑問というのが前述の「ダメ出し」であったが、今回の17eはそれを払拭したことで、また新たにMagSafeを先導する立場と言えるようになっただろう。また、昨年夏に登場したGoogle PixelはPixelsnapというブランドでMagSafeとほぼ同等の技術を搭載するなど、MagSafeが広まってきていることは間違いない。それによりサードパーティもMagSafeアクセサリを出しやすくなり、MagSafe市場が活性化することこそが、Appleが目指している未来の一つだろう。

価格とストレージ

今回最もインパクトが大きかったのはここだろう。全世代のiPhone 16eからスタート価格の99,800円というのは変わらないが、そのストレージは128GBから256GBへと2倍になった。iPhone 16eの256GBモデルが114,00円であったものから比べると実質的な「値下げ」となり、512GBモデルについても1万円値下げがされている。さらに、円安の情勢下にもかかわらず、米国価格と日本価格が据え置きでされていることから設定レートが変わっていない。米国価格はスタートが599ドルであるため、実質設定レートは151.46円となる。

ラインナップを俯瞰すると、先代のiPhone 16が128GBモデルで114,800円と設定されていることから、もはやこれを選ぶ意味はないと言えるレベルだ。Appleが「17ファミリー」として17e・17・17 Proとわかりやすい上下関係に加えてAirという別ラインナップがあるという構成は消費者目線でも非常にわかりやすいだろう。

ちなみに、128GBモデルが廃止になった一方で2ストレージ分カラーが追加されたため、合計のSKUは6SKUと変わらない。

iPad Air (M4)

iPad Air (M4)は、前作M3、さらにはその前のM2から引き継いだ筐体をもとに搭載SoCをM4にアップグレードしたモデルだ。筐体デザインに加えてカラーリングも変わっておらず、iPad Air (M2)、(M3)、iPad mini (A17 Pro)と同じスペースグレイ・ブルー・パープル・スターライトの4色展開だ。

M4チップ

M4チップはすでにiPadシリーズにおいてもiPad Proが2024年モデルにおいて搭載したSoCであり、iPadとしても実証済みの性能を誇る。

当時のiPad Proでは256GBと512GBのストレージのモデルが9コアCPU、1TBと2TBのストレージのモデルが10コアCPUと差別化されており、具体的には高性能コアの数が3つか4つかという差があった。今回の新しいiPad Airは8コアGPUとさらに下のグレードのものが積まれており、高性能コアが3つと高効率コアが5つのものとなっている。高性能コアが4コアであったM3から比べると退化した印象を受ける方もいるかと思うが、iPad Proで計測されたベンチマークスコア上ではM3の11000台後半に対し下位M4でも15000弱の数字を叩き出しているため、特に心配はいらないと思われる。

12GBのユニファイドメモリ

昨年秋に登場したiPad Pro (M5)に続いて、内蔵のユニファイドメモリ容量が12GBへと大型化した。iPadOS 26になりマルチタスキングが容易になった中で12GBへと進化したため、このアップグレードは歓迎されるものだろう。筆者自身、iPadをクリエイティブに使いたい方にはiPad Pro (M5)をこのメモリの点で強くお勧めし続けていたが、iPad Airも足並みが揃ったことから先日登場したApple Creator Studioを活用したい方など、全員に躊躇なく勧められる良いモデルとなっただろう。

C1XとN1

ワイヤレスチップであるN1チップを今回新たに搭載した。これにより、AirDropやインターネット共有、Handoffなどのワイヤレス通信が高速化し、M4チップと密に連携することからM4チップのパワーを最大限活かせるようになる。

さらに、Wi-Fi + Cellularモデルでは、C1Xモデムも搭載した。これはすでにiPhone 17ファミリーやiPhone Air、昨年のiPad Pro (M5)でもすでに搭載されていたもので、Appleが独自開発をした2世代目のモデムとなる。前世代のC1チップと比べて2倍の性能を誇るだけでなく、前述のN1と合わせて省電力化も見込めるものだ。前述のiPhone 17eに搭載されたC1Xと異なり、日本向けモデルについてはFDD-LTEのバンド11と21にも対応していると記載があるため、NTTドコモユーザーには朗報だろう。

価格とストレージ

今回、iPad Air (M4)は全ての価格とストレージラインナップが据え置きとなった。11インチモデルでは最下位構成が128GBのWi-Fiモデルで98,800円からとなっている。

そして、現在日本では「新学期を始めよう(Back to School)」プロモーションとして学生・教職員ストアではiPad AirとiPad Proに19,000円のApple Gift Cardがもらえるものを展開している。恒常性の本体価格値引きによりスタート価格が90,800円と8000円下がった状態でスタートであるため、それらの2つを合わせることで実質71,800円と27,000円分お安い価格で手に入れられる。このプロモーションは4月8日まで続いているため、大学に進学が決まった方や教職に就く方など新生活に合わせた機会としてぜひ活用してほしい。

Apple Watchバンド春の新色

このストアのリニューアルに併せて、Apple Watchにも春の新色が登場している。以下の通りだ。

スポーツバンド

・ソフトピンク
・クレメンタイン (鮮やかなオレンジ色)
・ブライトグアバス (鮮やかな赤色、オレンジ寄り)

スポーツループ

・ブライトグアバス
・ブルーミスト (グレー寄りの青色)
・カンタロープ (落ち着いたトーンのオレンジ色)

今回追加されたのはこの2バンドのみで、ソロループ系などには新色がない。また、今回は記載していないがHermèsバンドにも新色が追加されている。

総括

iPhone 17eについては、先代のiPhone 16eと比べたときにかなりのマイナーアップデートでありインパクトが薄いのは事実だ。しかし、前述の通りMagSafeに対応したことはかなり大きな進化点で、16eを勧める際に躊躇っていた箇所が堅実にアップデートされたことから、かなり好意的に捉えられる発表であった。また、価格が実質的に値下げになったり、可愛いソフトピンクの新色が登場したりなど、新しく購入する人にはコンシューマモデルとして強くお勧めできる。

iPad Airについても当然前世代のM3からの買い替えを目的としたモデルではなく、より古いモデルを使っている人に向けた機種だ。具体的には、2020年に発売されたA14モデルや、2022年に発売されたM1モデル — 特に、A14モデルに関してはコロナ禍も相まって売れたモデルであったが、すでに発売から5年半が経過しており、4GBのメモリ容量やApple Intelligenceに非対応な点など最新のOSの機能を享受できないことから、特に積極的な買い換えが求められるターンになっているだろう。12GBのユニファイドメモリになった点は大きなアップグレードであり、iPad Proを選ぶ理由がまた一つ減っただろう。

先週木曜にTim氏がXで「月曜から始まる」という言い回しで予告をしていたことから、ここから先もiPadやMacの発表があることが見込まれる。まだまだ眠れない夜は続きそうだ。

Nao

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