iMac (M4)を見て感じたこと
2024年10月、AppleはM4チップを搭載した新しいiMacを発表した。
私自身、そろそろ自宅にもMacのデスクトップ環境が欲しいと思っていたので、iMacにはApple製品の中でも特に関心が高い。
次のモデルが出たら、購入候補に入れようと思っていた。
ただ、今回の発表を見た率直な感想としては、ひとまずいま使っているM1 Pro搭載MacBook Proのままでよさそうだと感じた。
なぜそう思ったのか。すでに多くの意見が出ているが、ここでは自分なりに整理した考えを書いておく。
iMac (M4)発表の感想
進化点
M3チップからM4チップへ
メモリの最低構成が16GBに増量(最大32GB)
デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ
Magicアクセサリ群がUSB-Cへ
Thunderboltポートが4つに
背面カラーがパステル調に
Nano-Textureガラスがオプションに追加
Apple公式情報より
同じ筐体を継続
まず気づくのは、見た目に大きな変更がないところだ。

新しいiMacは確かに色や端子(USB-Cが2つ追加)が更新されているが、基本的なスタイルやフォルムは前作からほとんど変わっていない。
このアプローチはAppleのデザイン哲学を反映しているとも言えるが、2021年から続くこのデザインに20万円前後の価値を感じられるかと考えると、素直にYESとは言いにくい。
これだけ技術の変化が進む中で、デザイン上の変化がほとんどない点はどうしても気になってしまう。
本体色は少しパステル調になったものの、全体の印象は大きく変わっていない。
カラフルな色展開は魅力的だが、もう少し大胆なデザイン変更があってもよかったのではないかと感じる。

最大の進化はApple Intelligenceなのか

Appleが強調している「Apple Intelligence」も、M1以降のMacであれば利用できるため、M4 iMacだけの強みとしては見えにくい。
Apple IntelligenceはApple製品に組み込まれるAI機能だが、記事公開時点では日本語対応もまだ先だった。これだけを理由にiMacを買い替える決め手にはなりにくいと感じた。
少なくとも記事公開時点では、Apple IntelligenceのためだけにiMacを買う意味は薄そうだ。
そうなると判断材料はチップ性能になるが、前作のM3でも十分にパワフルだ。
通常の作業で困る場面は少ないと思う。
動画編集や3DCGの用途でも、余裕を持って動かせるはずだ。
少なくとも、CPU性能だけで買い替える必要性は低いと感じる。

3年間の変化が小さく見えてしまうことも、今回の機種を買う気になりにくい理由だ。
M4 Proは選べなかった
予想通り、M4 ProやM4 Max系のチップは選べなかった。
現状のスペックでも十分だとは思っていたが、もしM4 Pro系の選択肢があれば、購入をもう少し前向きに考えられたかもしれない。
MチップのProやMax系ではGPU性能が大きく上がり、できることの幅も広がる。
Pro系のMチップに載っているGPUのコア数は、無印の倍近い場合もある。
GPU性能が高いと、たとえば4Kや8K素材の動画編集を扱いやすくなるなど、用途の余裕が増える。

Mac miniやMac Studioとの差別化もあるのか、iMacにはPro系チップを載せてこなかった。今後に期待したい。
Nano-Textureガラスオプションは人を選ぶ

Nano-Textureガラスは、強い光の反射を抑えるためのオプションだ。
ただ、iMacを使う環境は多くの場合、屋内なので、その効果を実感できる人は限られると思う。
特定の条件下では見やすさが向上する一方で、一般的な使用では標準ガラスでも十分な画質を保てる。色彩やコントラストが重要な作業では、標準ガラスの方が自然に見える場面もあるはずだ。
チップがM4のみであることを考えると、Nano-Textureガラスを必要とするようなProユーザーには性能面で物足りず、一般ユーザーにはオプションの必要性が高くない。少し中途半端な立ち位置に見える。
個人的には、ガラスの選択肢を増やすよりも、価格を抑えたり、ディスプレイの縁を細くしたりする方向に期待したかった。
前作からの完成度の高さ
ここまで書いて思ったのは、やはり前作・前々作の完成度が高かったのだということだ。
M4チップの導入で性能は向上しているが、そもそも前作でも十分な完成度があったため、新しいiMacならではの利点は見えにくい。
買い替え理由としては少し弱いと感じる。
結局のところ、iMac (M4)は優れた製品だが、前作からの大きな進化を感じにくいというのが正直な印象だ。
これまでの完成度が高かったからこそ、新モデルへの期待感が薄れてしまったのかもしれない。
次のiMacでは、より大胆な変化にも期待したい。
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